ロビーニョ、踊るドリブラー
<目次>
サッカー嫌いを魅了したドリブラー「ロビーニョ」
ここでいうサッカー嫌いとは誰か?
それはとりもなおさず、わたくしヒョニョでございます。
サッカーのように足を使うスポーツは、手を使う球技と比べてはるかに難しい。
このとっつきにくさは、わたくしヒョニョにとっては苦痛でしかなかった。
特に中学校時代の球技大会でサッカーがうまくプレーできず、ボールを蹴るつもりが重いっ切り空ぶったり、トラップしようとしてボールをそのままスルーしてしまったり、最後にはボールを踏んで一人で転んでしまったりと、散々な思い出となっている。
そんな記憶の為に、サッカーに対する苦手意識と嫌悪感を中学生までは持っていた。
しかし、そんなわたしにも転機がきた。
それは2010年の南アフリカワールドカップであった
サッカーが苦手なわたしは、とびきりサッカーが得意な人に対する劣等感と嫉妬心を常に抱えていた。
つまりワールドカップにでているような人々は、わたしにとってはもう嫌悪の対象を通り越してもはや神的な方々であって、こんなサッカーが下手なわたしなんかが見つめてどうこう言うなんてもう考える事もできないそんな存在であった。
、、、まあ言い方を変えると、サッカー選手なんぞに関心はなく、それまで見向きもしてこなかったとも言える。
そんな私がある日フラッと本屋に寄ると、南アフリカワールドカップ直前ガイドブックが置かれていた。
なぜかその時、いつもなら何の関心もないのですぐそばを通り過ぎるところを、ふとその本を取り上げいた。
そしてパッと開いたページにはブラジルの選手たちの写真とその紹介が書かれていた。
その中でひと際わたしの目を奪うワードがあった。
それはドリブルキングであった。そしてその称号によって紹介されていた選手が、まさに今回紹介するロビーニョであった。
ここで何故わたしがドリブルキングというワードに反応したのか?
それはとりもなおさずサッカーにおいて一番難しいと思っていたのがまさに「ドリブル」であったからである。
足でボールを操りながら、せまってくるディフェンダーを交わし、ボールを味方につないだり、シュートをする。
だが問題はそのボール操る行為の難しさにあり、わたしの中ではドリブルが上手い人がサッカーが上手い人だと勝手に思っていた。
そこで出てきたこの「ドリブルキング」。そこでどれほど上手いものか見てやろうと珍しく思ったのだった。
ロビーニョ(Robinho)ことロブソン・デ・ソウザ(Robson de Souza, 1984年1月25日 - )は、ブラジル・サンパウロ州サン・ヴィセンテ出身のサッカー選手。スュペル・リグ・スィヴァススポル所属。ポジションはフォワード、ミッドフィールダー。
攻撃的なポジションなら大抵こなすことができる[要出典]。世界最高クラスのドリブルの名手であり、高い得点力とともに、シザーズなどのフェイントを得意とする[2]。「ドリブル・キング」や「フェイント百科事典」等の異名を持つ[要出典]。ロビーニョとは「小さなロブソン」と言う意味である。
第一印象は自分でも出来そう
ロビーニョのドリブルを初めて見た時の感想は、「自分でも出来そう」という希望的なものだった。
なぜなら、彼のドリブルの中心的な技が「シザース」と呼ばれるボールをまたぐものだったからだ。
このフェイントならボールを触らずに済む!!
サッカー初心者にとって足でボールを操作するのは難しい
ー>だったらボールではなくて自分が動いてしまった方が簡単
->自分が動くシザースフェイントを多用するロビーニョはドリブルキング
->わたしもシザースフェイントを習得することで、ドリブルが上達する
という単純すぎる思考で、こんな自分でもサッカーうまくなるんじゃね?という錯覚をもったのだ。
その時期にちょうど体育でサッカーをしていたこともあり、さっそくシザースの練習を始めたのだった。
結論的にいうと、シザースフェイント自体が見た目以上に簡単ではなかったし、それだけでドリブルが劇的に上達するわけはなかった。
しかしシザースの練習を始めてからサッカー愛に目覚めることになって、今やわたしのサッカーを見ることもプレーすることも趣味となってしまっている。
確かにロビーニョのドリブルはわたしのサッカーに対する価値観を変えさせてくれる美しさがったのだ。
細身の体から繰り出される数々のフェイント、それはダンスだった
百聞は一見にしかず。
細身だが、多彩なフェイントとスピードを武器に体格的なハンディをものともしないそのドリブルを堪能してほしい。
個人的にロビーニョのかわいらしさにも注目してもらいたい。
まさにダンス!!!